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Macでファイルをゴミ箱に捨て、ゴミ箱を空にしても、そのファイルを復活させるソフトがありますね。消してしまったものを復活させる魔法の種明かしをしてください。

Macでファイルを消そうと思う時、まず最初にファイルをゴミ箱に移動します(移動と言いましたが、実際にデータがゾロゾロと移動する訳ではありません。この種明かしも後で説明しようと思います)。間違ったファイルを消そうと思っても後でゴミ箱から取り戻す事ができます。本当に消去するためにはゴミ箱を空にします。これでファイルを取り戻せなくなります。

このときMacの内部では何が起こっているでしょうか?
Macでは、例えば黒板消しで、黒板に書いたものを消すようにデータを消去していません。コンピュータの世界ではデータを完全に消すにはゼロというビットをハードディスクに書込むことになりますが(これをゼロ消去と言いましょう)、これには時間がかかります。一般にコンピュータではハードディスクへの情報の書き込みは、それ以外の計算処理に比べて時間がかかるため、なるべく本当に書き換えなければならない時まで、実際の動作を遅らせるのが普通です。

最初に、ファイルがゴミ箱に移動し、そして空になってゴミ箱からも”見えなくなる”仕組を説明しようと思います。ファイルをデスクトップからゴミ箱に移動した時、実際にハードディスク上のビットがゾロゾロと移動する訳ではありません。ファイルのデータはハードディスク上の特定の場所(番地と言います)に定着しています。Macは内部的にデスクトップにあるファイルの番地のリストを持っていて、ファイルをゴミ箱に移動すると、その番地をデスクトップのファイルのリストから外し、ゴミ箱にあるファイルのリストの登録するだけです。こうする事で、実際にデータを移動せずにファイルが移動したように見せます。ゴミ箱を空にしたときですが、このときは簡単にゴミ箱にあるファイルのリストを空にするだけです。これで何ら実際のデータの操作をせずにゴミ箱が空になったように見えます。

次に、ゴミ箱を空にした後、ファイルが占めていた領域はどうなるでしょうか。放っておくと、ファイルを削除する度に、いらなくなったファイルが占めていた領域が増えて行き、そのうちハードディスクが一杯になってしまします。そこでMacはそのような領域をリサイクルしようとします。削除したファイルの領域は、利用可能な領域のリストに追加して行きます。Macは新しいファイルを保存するとき、利用可能な領域のリストから、適当な領域を探し、そこにデータを書込んで行きます。

ここまでの説明でお分かりだと思いますが、ゴミ箱を空にしても、ファイルのデータはその時点で無くなる訳ではなく、そこのファイル復活の余地が生まれてきます。データ復元ソフトは様々な技法でそのようなファイルの復活を試みますが、大別すると「外から探しだす」方法と「中から探し出す」方法があります。先程デスクトップにはファイルのリストがあり、ゴミ箱にもファイルのリストがあると述べましたが、一般のフォルダもそれぞれ、それを含むファイルやフォルダのリスト(実際には番地のリストですが)を持っていてMacのファイルシステムの構造を管理しています。このようなファイルやフォルダの構造や、ファイル名やその他の情報を管理しているデータベースをカタログと呼びますが、消去してしまったり、何らかの原因に見えなってしまったファイルもカタログを注意深く分析することで、その番地が特定できることがあります。この技法が外からファイルを見つけ出す方法です。

2番目の方法ですが、ワープロの文書、動画、その他のアプリケーションのファイルはそれぞれその内部のデータ形式に特徴があります。ハードディスクのデータを詳しく分析して行くと、それぞれのアプリケーション特有のデータパターンを発見することができ、それでファイルを発見することができます。これが中からファイルを見つけ出す方法です。

2つの方法はそれぞれ一長一短があり、外からの方法は、どのようなアプリケーションで作ったファイルでも、ファイル名や作成日付等の属性を含めて復活することができます。しかしながら、実際にハードディスク上にデータは残っているのに、カタログからだけでは復元しきれない場合があります。内からの方法は、ハードディスク上にデータが残っていれば、探し出せる事ができますが、アプリケーション特有のデータパターンの知識が必要で、またファイル名や作成日付などの属性は復元できません。

ファイルの復元には2つの技法の両方を使うのが効果的です。
iGeekのDataRescue IIはカタログスキャン(外からの技法)とコンテンツスキャン(内からの技法)の両者を使いファイルを探し出します。

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