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IndelibleFS

Indelible FS

テクニカル概要

Indelible FS はスケーラブルで分散型のストレージ管理システムです。複数のモジュールから Indelible FSは構成されています。

Indelible FSの根幹部分は UniBlock Content Addressable Storage (CAS) モジュールです。 CAS システムはデータが保存された各ブロックにハッシュ値を計算します。UniBlockの場合、 SHA-1アルゴリズムが使われ各ブロックに20バイトの識別子が算出されます。ハッシュIDによってデータは取得され、もし同じデータが再度保存される場合は、同じハッシュIDが使われます。そこでUniBlockはこのデータが既に保存されており、重複保存する必要がないと判断します。UniBlockは自動でデータ重複排除を行い、ストレージの使用スペースを削減します。

UniBlock はデータをコレクションに分解します。コレクションとはロジカルボリュームに近いもので、固定サイズをもたないためフレキシブルに対応します。コレクションの最大サイズは設定できます。

UniBlockサーバーはネットワークAPIでアクセス可能です。

Indelible FS(ファイルシステム)のモジュールは、UniBlockストレージを使用し、POSIX型ファイルシステムを実行します。それにより、ユーザーは保存ファイルをディレクトリパスで識別できます。Indelible FSは拡張メタデータと、ファイルごとに複数フォークを提供します。また、Indelible FSはバージョン付きファイルシステムです。バージョン付きとは、ファイルが更新されるごとにデータのバージョン情報が更新されるので、過去の指定日のデータの状態へ戻ることが可能です。Indelible GSは Copy-On-Writeにより、大容量ファイルの高速スピード複製に対応しています。

更に、Indelible FSはオブジェクトストレージに対応しています。 従来のPOSIXファイルシステムはファイル階層によって構成され(inodesを参照)名前のレイヤーによってファイルとディレクトリの階層ができています。 通常、inodeレイヤーはカーネルの外では利用不可ですが、それは各ファイルオブジェクトのパスが必要だからです。現在のシステムでは、大容量のオブジェクトが階層として構成されないこと は、大きな問題となっています。従来のシステムでは、数千のエントリーを保存しようするのが困難な状況です。そこで、Indelible FSでは、ファイル階層を露出させ、パスの指定がなくても使用できるように設計されています。

すべてオブジェクトはグローバルにユニークな、Indelible Object IDで識別されています。これにより、どのファイルやオブジェクトも、分散システム上のどこへでも作成することが可能になります。

基幹システムに加えて、Indelible FSは複数の機能をそなえた製品群がそろっています。

Indelible Virtual SAN は Indelible FSにも保存されているiSCSIバーチャルディスクのデータをローカルでキャッシュします。そして Indelible Virtual SAN はIndelible FSの重複除外機能を利用して、複数ホストに存在するバーチャルマシンでデータを移動させる際、帯域幅の負荷を軽減させることができます。また、Indelible FSの Copy-On-Write 機能により、バーチャルイメージの複製を即座に行うことが可能です。

Indelible Web AccessはIndelible FS ファイルシステムのウェブブラウジングを提供し、またApple社のiPhotoと連携動作するフォトライブラリを提供しています。